先日のワインセミナーの後テイスティング実験をして見ました。

セミナーで出したロースト・ビーフやパテ・ド・カンパーニュはお昼に食べきってしまったので、残念ながら夕飯の餃子や刺身と。。。なんだか不釣り合いな感じですね〜。手前に写っているチーズはマロワール。左に写っているカブは簡単のローストビーフのタレの残りで味付けして見ました(^^♪
今日はマリアージュそっちのけで、ワインテイスティングです!
写真左から順番に。。。
【Wine Tasting Memo】
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ラ・ドゥモワゼル・ド・ローサック ロゼ(
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旨いです!!果実味豊で辛口のロゼ。セミナーでも大人気!!まるで、赤ワインのようなコクを持ったロゼですが、爽やかな口当たりが素敵!店頭でも「女子飲みにも最適!」とお客様から素晴らしいコメントを頂いた通り、夏の昼下がりのパーティー等にオススメの1本。
●レ
イニャック キュベスペシャル ブラン2004年(
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ボルドーNO.1とロバート・パーカー氏からコメントを貰った最高の仕上がりの白ワイン。焦がした樽の風味、ヴァニラやハチミツの香り、口に含むと膨大な果実の旨味が舌の上にずしりと乗っかり、そして、5%配合されたミュスカデル種のマスカット香がなんともチャーミング。
そして飲み込めばなんともチャーミングにしてエキゾチックな、極上の白ワインの世界がそこにあります!!ソーヴィニヨン種の爽やかさと、セミヨン種のふくよかな余韻が大変心地良い、ボルドー最高の白ワインです!!たっぷりと陶酔できる素晴らしい1本♪
ちなみに、餃子ともなかなか良かったです!!
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ラ・ダーム ド ローサック(
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優しい口当たり、上品な果実の香り。口に含んだ後ジワリと来る果実の旨味がが心地良い!!
ボディーはミディアムながらもこの満足感と出来の良さはこの価格にしては異例の出来映え!
ボルドー最強のコスパワインと言っても過言ではないでしょう!!
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シャトー・ド・レイニャック キュベ・プレステージ2007年(
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ガツンと来るタンニンはまだまだ若い証拠!十分なコクとバランスは完璧で、開けて直ぐの方がタンニンは抑えられているのが、不思議な感じ。新樽率は33%。パリコンクール金賞の実力!
今後が楽しみなレイニャックのスーパー・セカンド!!
王道の牛肉と合わせたい素晴らしい1本。ステーキハウスでこのワインが出てきたら、本当に幸せだろうなー♪と思ってしまう店長でした。
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2004 コンテス・ド・ローサック A.C.コート・ド・カスティヨン(
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この赤ワインは完璧です!程よい熟成間と、赤い果実の味わいは、まさに今飲み頃!!
香りは、カシス、ミュール、ブラックカラント、スモーキーな印象は軽く焦がしたトースト!口に含めば先ず優しさとフワリと広がる果実のヴォリューム。そして、心地良い樽の香り。
全体のバランスは本当に完璧で、凄く重いワインと言うわけではないのですが、価格を考えたら満足感は120%!!です。
筍と鳥の煮物に良く合っていました!!
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レイニャック キュベ・スペシャル 2006(
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数ある、レイニャックシリーズの中でも、最も長期熟成が期待できる1本です!!
飲んだ瞬間「ガツン」とした果実のパワーとタンニン、そしてバランスの良い酸味が一堂に会してその存在感を口の中で発揮してくれます。
色は特濃の黒紫。香りは焦がしたトーストの香りとカシス、ダークチェリー等の黒い果実!まだまだ奥底に秘めた全ての香りは全面には出てきておりません。
しかし、口の中の満足感は驚きの出来栄え!じっくり人生をこのワインと共に歩んで生きたい!そんな事さえ考えてしまう上出来の赤ワインです。5年後10年後が本当に楽しみですが、今飲んでも充分美味しいです。その際にはデキャンタがオススメです!!
ウォッシュチーズのマロワールが大変良く合いました♪♪
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シャトー・ド・ローサック キュヴェ サシャ(
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収穫量20-25hlの超低収量で作られるこの赤ワイン。500Lの小樽で発酵させますが、発酵が進むと生産者自らが手でル・モンタージュをするそうです。
ル・モンタージュとは、発酵が進むとワインの皮や茎が表面に浮いてくるので、それをかき混ぜる作業の事です。
通常、ボルドーではタンクの下からワインを抜き取りそれをタンクの上に掛けてしまう、と言うやや荒っぽい手法で作られますが、このサシャが手で混ぜる方法はブルゴーニュのピヤージュに似ています。
ピヤージュは、上から棒や人の足で、葡萄を沈めてかき混ぜるのですが、このサシャは「素手なので」より優しい製法と言えます。
状態を見ながら作れるのでまさにローサックのアレクサンドラさんが、我が子を育てるかのように作っている工程が目に浮かびます。
このワインは、さすが!と言った感じ!香りが良く、まだタンニンは強い物の、完璧なバランス感覚で飲んだ時に圧倒されます。
当店社長も先入観なしで色々飲んだ挙句「これ旨いな〜」と申しておりました。さすが、往年のブラインドテイスティングは完璧です!
まさに、最初から最後まで手作業で作られた、有機栽培の農作物!更に品評会で1位を取ったかのような味わいです。
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バルテュス 2005(
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これは文句なしです!!収穫量は15hl!!まさに、ムートンも、ペトリュースも、ロマネコンティーをも凌ぐ脅威の低収量!!
1本の木からたったの2房しか収穫しない、まさに歴史に残るワインの一つ!!万一有名シャトーがこんなワインを作ろうものなら、1本で20万円は下らないと思います。
メルロー100%から作られるのも、なんともいさぎの良い所です!
サシャとの違いは、発酵の際の樽の大きさ!サシャは500Lですが、バルテュスは225Lのボルドーサイズの小樽で発酵させます。
口に含んだ瞬間、なんだコリャ!!と言いたくなります。完全な密度。新大陸のワインのような甘くジャミーな感じではなく、ドライで、エレガントなのに、濃密な旨味とタンニンが口の中を支配します。
開けてから、時間と共にムクムクと果実味が豊に広がっていく様は、ヘラクレスがムクムクと起き上がっていくかのようです!
本当の味わいは、何年後に花開くのか分かりませんが、今でも充分美味しく、偉大な味わいをお手ごろに実感できます。(有名シャトーの様なプレミアムが付いていない為)当たり年の2005年!買うなら今がチャンスです!!
有料試飲で飲んでいただいたお客様皆様が「なんだこれは〜」と笑顔になって、唸ってしまうワインでした!!